7月18日は海の日 〜感情を包み込む、壮大な海のことを思ってみた〜

季節のエッセイ
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7月18日は海の日。 私はこれまで人生の大半を瀬戸内海に面した場所で過ごし、海にはとても思い入れがあります。

いろんな表情をみせる海ですが、なかでも快晴の日に強い光がキラキラと反射している海を見ると、心まで晴れやかな気持ちになり、「夏の中で一番好きな光景だ」と感じます。


海の近くに住むと海を眺めることが生活の一部になっていて、楽しいこと・苦しいこと、何かあるたび海に飛び出していき、気づけば色んな気持ちを共有してきました。 目的はなくても海を眺めていないと調子が狂うと言っても過言ではないほどです。

見ているだけでも癒される・自分の気持ちを鎮めてくれる。 こういう自然の中での味方は、無意識のうちに自分を助けてくれます。


私が人生の中で「今が一番の荒波だ」と感じ、心から海があってよかったと感じたのは、高校を卒業して入った看護専門学校での間のことです。 歩いて1分程で海に行ける、そんな場所に学校がありました。

今でも幸せだなと思うほど本当に友達に恵まれていたんですが、医療の世界に入るための環境は想像の何倍も過酷なものでした。

国試本番を迎える日までに、現場での実習や記録物、ケーススタディ準備と発表、国試勉強などを同時進行で進めなければならず、ぼんやりしたわたしのキャパを軽々と超えていたように思います。

辛くなったら何度も海に逃げ出して、友達と語り合い心をなだめては、また共に歩みだすということを数えきれないくらいやって、なんとか乗り越えました。

日中忙しいときは、夜の海を見にいったりもしました。 その実体がぼやけたような暗い景色の中では、代わりに波の音を際立たせ、潮の香りもいつもより感じる気がしました。 虫の足音に気ずかせてくれたりもして。

ふと注意をそらせて 違うことを考える瞬間がもてる夜の海は、大変ありがたい存在で海の前では自然と弱音を吐けるそんな場所だと感じます。


また違う場所では夕日の沈む瞬間を見たこともあって、あまりの美しさに驚かされたし、自然が見せる感動や思い出は何年経っても色褪せることはありません。


ぼーっと眺めた遠くの水平線は、荒波も立てずただただ存在し続け、なにもかも受け入れて、包み込んでくれているような気持ちにもなってきます。

時には台風で大荒れとなり、私たちの手には追えないほどのものにも変わって、あれだけ人を感動させ美しかった海でもそうなるのならば、自分の身にふりかかることも自然の摂理だとも思えてきます。


海を見るたびに思いを上書きして。

あるがままの毎日も自然なことだと思わせてくれる海には、これからも近くにいて欲しいし、ひとつ加えるならいろんな人と手を取り合って協力することを忘れない。 そんな日々でいられたらなぁ、なんて思う海の日です。


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