寒さの厳しい2月を過ぎると、春の訪れを感じる植物や、あたたかな日差しも増えてきます。
咲いている花たちが、少しずつ春色に移ろいゆく姿をみていると「春の和菓子がたべたい!」そんな気持ちになり、春満載の3種の生菓子を求めて『末富』さんに行ってきました!
末富
創業1893年、京都市の下京区に本店を構える老舗和菓子店。 茶道のお家元との付き合いも深く、末富ブルーと呼ばれる青い包装紙は、戦後派手すぎず斬新で、上品な色合いを出す事はとても難しかったと言われています。
戦後から受け継がれている歴史の深さを感じる老舗和菓子店。 今回は大阪タカシマヤまでお買い物です。 店舗は京都・大阪の他、東京・神奈川・名古屋 高島屋にもあります。
桃の里キントン
末富さんの店頭には春が来ていました。 桃の里キントンです。
まだ残る雪を思わせるような白色に、淡い緑色、その下には「春が来るのはこれから」とおもわせるような鮮やかなピンク色が顔を出しています。
鮮やかに花開く桃の花と、美しい景色が思い浮かぶようです。
しっとりとしたやわらかいきんとんの中は、こしあんです。 断面から見る色のコントラスト、とてもきれいだな〜とうっとりしてしまいます。
販売価格:540円(税込) 日持ち:当日中 販売時期:2月下旬〜3月初旬
ひちぎり
女の子の成長を祝うひなまつり。 京都のひなまつりには、こちらの「ひちぎり」は欠かせない和菓子だそうです。
草餅をひきちぎり、丸めてくぼみをつけ、餡が入れてあるきんとん を乗せたお菓子です。 平安時代から伝わる由緒ある「戴餅」に由来するもの。
お正月に食べるようなやわらかく伸びるお餅ではなく、菓子切りで切れるお餅でした。 中身は粒あん。
ひなまつりに鮮やかなひちぎりが食べられるなんて、女の子は喜びそうですよね。
おひなさまの茶碗があったので、あわせて一服しました。 一瞬ですが、なんだか子供時代に戻ったような気がします。
販売価格:540円(税込) 日持ち:当日中 販売時期:2月下旬〜3月3日頃
桜合わせ
春といえば桜! 満開の桜は誰もが心待ちにしていると思います。 こちらの桜合わせはまさに、春の気持ちを満開にさせてくれます。
末富さんの得意とされる、薯蕷饅頭の生地を桜の形にしています。
裏側は白色の生地で、紅白に。 春のおめでたい時期にもピッタリです。
中身はこしあんで、ふわっとちぎれるのに、食べると意外と生地はしっかりしていています。 薯蕷の生地と餡の甘さがマッチして、上品な美味しさです。
桜の色と形はとっても春らしくて、気分が一気にあがりますよ!
販売価格:540円(税込) 日持ち:当日中 販売期間:3月〜4月
心のこもった生菓子を店頭でみると思わずときめいてしまいます。 大量生産ではない生菓子は、夕方には売り切れてしまうため、お求めの際はお気をつけください。
和菓子屋さんは、季節ごとに店頭のお菓子が変わるので、いつもと違うお菓子を発見できるのもいいですよね。
人の情感に訴える、京菓子の遊び心を感じる末富さん。 いつもと違う春の味わいを探してみるのはいかがでしょうか。
末富 高島屋大阪店
住所:大阪市中央区難波5丁目1−5
営業時間:10:00〜20:00(百貨店の営業時間に準ずる)
電話:0666311101
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