市営地下鉄「今出川」駅(6番出口)を下車し、京都駅方面へ下る“烏丸通”に面した京都ならではの甘味処や和菓子屋さん3箇所を巡る旅へ行ってきました。
モダンと伝統が調和された空間で甘味を楽しめる、京都らしさ満載の『虎屋菓寮』。
自宅で抹茶を楽しむ自分へのお土産、夏の風情を感じる京菓子を求めて『とらや 』『末富』の和菓子屋さんにも行ってきました。
和菓子を求めてたくさん歩いた、夏の最高の京都旅をご紹介します。
虎屋菓寮 京都一条店
まずは今出川を下車しずーっと気になって、行ってみたかった「虎屋菓寮」へレッツゴー!!
虎屋菓寮までは徒歩5分ほどで到着します。京都御所を横目に、歩くのも普段とは違う景色で、まさに旅らしさがあります。おごそかな雰囲気と立派な佇まいに何度も立ち止まって眺めてしまう。
とらやは室町時代後期、京都で創業され御所の御用を勤めていました。歴代天皇や皇族、文人たちに愛され和菓子界で広く知れ渡り、現在もトップブランドとして注目されています。
明治に入り東京遷都の際、本店を東京赤坂に移されています。京都御苑の周囲は約4kmありますが、それを囲むように9つの門があり幕末の史跡として残っています。
烏丸通を歩いていくと乾御門と中立売御門の中間あたりに、一条通が見えてくるのでそちらへ入り少しいったところに「虎屋菓寮」がみえてきます。
暑さ吹き飛ぶ、宇治みぞれ かき氷とお抹茶セットでひと休憩
この日は曇りでしたが、少し湿気を含んだ風に京都の夏の暑さを感じます。
今回はとらやさんで上生菓子をお土産にすると決めていたので、夏を満喫しようと『宇治みぞれ(小サイズ)』のかき氷をチョイス!
目の前に現れた抹茶蜜のたっぷりかかったかき氷と、添えられたお言葉にほっこり。
濃厚抹茶蜜とトッピングした練乳のうつくしさ、やわらか〜い白玉が輝いて見える!!一口食べてひんやりとした氷と抹茶蜜が口いっぱいに広がり、幸せの瞬間。
ぱくぱく食べすすめて行くと中から白あんが出てきました。かき氷であんこではなく、白あんをいただくのもあまりなかったので、珍しくてそして最後まで飽きずに食べられる。
小サイズでしたが十分で満足の美味しいかき氷でした。
お抹茶のセットにしていたので、かき氷のあとにとお願いしていました。
抹茶蜜と白あんでいっぱいの口の中を、ほのかな甘さと丁度いい苦味の抹茶が流れていく。これが本当に美味しいし、なんだか気持ちもシャキッとしてきます。美味しいお茶って人を幸せにしますよね。
宇治みぞれかき氷(小サイズ)1080円、白玉1個55円練乳110円 + お抹茶864円 販売期間:5月1日〜9月30日(店舗により内容・価格が異なります)
和モダンで統一された、ほっと落ち着く店内
入店した時にモダンでありつつ、和と調和された温かみのある雰囲気が広がりました。
店内は夏の暑さを忘れるような涼しさと、凛とした空気感。室内であるにも関わらず風がスーッと吹き抜けそうな、緑を感じられる開放感にも居心地のよさを感じました。
天井のカーブを描いた木材と、暖色のライトがとてもマッチしていてやさしい光に包まれます。
また日本文化に関わる書籍が多くありました。自由に閲覧できるということ。大好きな本“一日一菓”を手に取り自分の時間を堪能することができました。甘味を楽しみながら、本を読める空間。なんて最高なんでしょう。
テラス席で庭園を眺めながらの甘味も楽しめる
店内には両サイドに大きなガラス張りの窓がありますが、その向こうに手入れの行き届いた庭園が広がっています。
こちらのお席では今の季節では新緑を楽しむことができ、心地よい風を感じられ自然と一体になったような気持ちになりそうですよね。
奥には稲荷神社があり、お蔵があるそうです。
店員さんも大変話しかけやすい雰囲気でありつつ、そっとやさしい時間を過ごさせてくれて大好きな場所になりました。
老舗の和菓子屋の甘味をたっぷり満喫することができ、次回はお庭を眺めながら甘味を食べることを楽しみにしたいと思います!
虎屋菓寮の隣に「虎屋京都ギャラリー」が併設され、展示期間中であれば更に虎屋さんの歴史を垣間見ることができそうです♪
お店情報
住所:京都市上京区一条通烏丸西入広橋殿店400
電話:075−441−3113
営業時間:10:00〜18:00(ラストオーダー17:30)
休業日:元日・毎月最終月曜日(諸事情により変更する場合があります)
とらや 一条店 “向日葵・池の夏”の上生菓子
先程歩いてきた道を戻ること数十秒で、『とらや (一条店)』へ到着。京都御所の目の前にお店があるなんて、日本の歴史とともに歩まれてきたのだろうな・・と、色々な想像を巡らせてしまいます。
店内はスタイリッシュで商品がとても見やすい印象です。定番の羊羹や最中をはじめ、季節のお干菓子や抹茶「京の調」(濃茶薄茶兼用)が販売されています。
今回は上生菓子がお目当てでしたので2種類ほど。“向日葵”と“池の夏”を選びました♪
はぁ・・かわいすぎる・・と一人でため息がでるほど惚れ惚れ。(笑)
夏になると太陽に向かってパワフルで大きな花を咲かせるひまわり。
中心部分はこしあんでなめらか、そしてあんこの風味が感じられ、周りの黄色い花びら部分はそぼろで表現されています。そぼろとこしあんが一体となって、本当においしく、夏の気分を満喫しました。
価格:486円 日持ち:当日中 販売期間:7月16日〜31日
こちらは池の中を泳ぐ金魚を表しています。水の部分はほのかに甘い寒天で、金魚は白あんで作られているとのこと。
繊細かつ芸術的な表現で、食べるのが惜しいですよね。キラキラと光に反射する様子がまさに池を泳ぐ金魚のようすを彷彿させ、清涼感も感じられる和菓子でした。
気になっていた商品、ラスト1つとのことだったので出会えて嬉しいです!
価格:519円 日持ち:当日中 販売期間:7月8日〜31日
【とらや】 限定寅年パッケージ 定番羊羹 「夜の梅」「おもかげ」「新緑」を食べ比べ |(東京・赤坂)
お店情報
住所:京都市上京区烏丸通一条角広橋殿町415
電話:075−441−3111
営業時間:9:00〜18:00
休業日:元日・毎月最終月曜日(諸事情により変更する場合があります)
末富本店
現在地から次の目的地「末富」まではGooglemapさんによると徒歩40分程かかるとの情報だったので市営地下鉄で移動します。
烏丸線「丸太町」駅までは歩きましたが、いい運動!
そこから最寄りの「五条」駅の乗車時間は5分ほど。下車して徒歩5分で末富さんに到着しました。
格子戸はお洒落でありつつ和の趣もあってステキだな〜京都らしいお店構えだな〜と気分が上がりました。
ガラガラと戸を開けると、ショーケースに華やかな京菓子がずらりと並んでいる。更にその奥に工場があり、和菓子職人さんたちが作業している姿が目に飛び込んできました。
「・・めちゃくちゃカッコイイ〜!!」と興奮してしまいました。(笑) 伝統を受け継がれるって本当にステキ。
商品は定番のうすべにや両判、季節の生菓子、棹ものの水月や夕さりが涼しそうに陳列され、夏の風情を感じましたが・・
今回は干菓子を購入したいと決めていたのでこちらを選びました。実は干菓子商品は個数の多いものがあったので、少し小さい商品はありますかとお尋ねしたところ、このように詰めて下さいました。
お手を煩わせてしまいましたが、このように要望に合わせた商品を下さり感謝でいっぱいです。お干菓子食べてみたかったからすごく嬉しかった!
さざれ石や琥珀水は、中身はゼリー菓子のようで、まわりはうすーく膜を張った氷のような繊細な食感。
撫子、青楓は口に入れふんわり優しい和三盆の味を楽しんでいると、しばらくしてスーッと溶けていく感じ。あとに残る甘みは嫌らしさ・よどみのない純粋なお干菓子。
といっちょ前に語っていますが、そんな印象をもたらしてくれました。
いつもお箱に詰めて、ブルーの掛け紙にピンクのリボンをキュッと結んでくれて。その末富ブルーと呼ばれる色合いは、自宅に帰ってから包を開ける瞬間まで楽しませてくれて大好きです。
【末富本店】 見ても食べても涼やかな京菓子。 夏のお干菓子 4種類 |(京都市下京区)
お店情報
住所:京都市下京区松原通室町東入
電話:075−351−0808
営業時間:9:00〜17:00
休業日:日曜日・祝日
今回は烏丸通にある超老舗和菓子を一気に堪能してみました。
我ながらかなり贅沢な和菓子を買ったな〜と思いましたが、和菓子や抹茶が大好きな私にとっては一度やってみたかったこと。
店舗や百貨店に頻繁に行けないので、行けるときに現地に足を運んでみるのは旅の醍醐味ですね。楽しんでなんぼの人生です!
とらやさんから少し足を伸ばすと、楽美術館・晴明神社・和菓子屋の塩芳軒などがあり、そちらの方面もオススメです。
みなさまも風情と歴史がいっぱいの、京都の和菓子を是非ご堪能ください。
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