
少し歩くだけでも汗ばむ季節になりました。
にほんの暦を愉しむ
大暑とは?

快晴がつづき最も暑さが厳しくなる頃。
暑中見舞いは「大暑」の期間中に届くように出します。
隅田川は花火大会、発祥の地

日本の夏の風物詩といえば「花火」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
火薬が伝来してから、江戸時代に急速に花火文化は発達していきました。
当時、大飢餓とコレラが流行した江戸では多くの死者が出たと言われています。
悪疫退散を祈願する「水神祭」が隅田川で催され、はじめて花火が打ち上げられました。
これが現在の隅田川花火大会の原型であり、花火大会のルーツと言われています。
花火でよく聞く「たまやー」という掛け声は当時「玉屋」・「鍵屋」の花火屋が花火を打ち上げており、良い方の花火屋を呼んでいたそうです。
江戸時代からの名残が、現在も続いているのです。
土用の丑の日

「土用の丑の日」と聞くと「うなぎ」「夏」というイメージが思い浮かぶかと思います。
夏の暑い日にうなぎを食べると、夏バテせずに夏を越すことができる、心強い食材です。
実は「土用」は年に4回あり、立春・立夏・立秋・立冬の前各18日間を指します。
昔は日付は干支で割り当てられていたため、「丑」に当たる日を「土用の丑の日」とされています。
2021年 土用の丑の日は7月28日です。
うなぎに含まれているビタミンA、ビタミンB類には、夏バテ・食欲減退防止の効果があります。
ビタミンAには、「目に良い」「美肌効果」が期待される成分。
ビタミンB1には「疲労回復」効果があるとされ、暑い季節に負けない身体をつくるのにもってこいの食材と言えるでしょう。
うなぎを食べて夏を乗り切りましょう。

まとめ
夏になると夜空を綺麗に彩る花火は、「一年に一度は見ておきたい」と思わせる夏のイベントです。
江戸の時代に悪疫退散を祈願して始まった隅田川の花火。
今では花火大会は、夏になくてはならない風物詩として全国に広がっています。
「大暑」は夏の最後の節気です。
セミの鳴き声にも、夏から秋への移り変わりを感じさせられます。
まだまだ暑い日は続くので、うなぎを食べて元気に夏を乗り切りたいものです。
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