
今年最後の月がやってきますね。
12月は毎年あっという間に時間が流れ、慌ただしく過ごされる方も多いかと思います。
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小雪とは?

雪がちらほら降り始め、積もるほどではないことから「小雪」と言われる。
木枯らしが吹き、色づいた木の葉が完全に落ちます。
新嘗祭

新嘗祭とは稲などの作物の収穫を神に奉り、その恵みに感謝し、国家の安泰、国民の繁栄をお祈りする行事です。
毎年11月23日に宮中をはじめ、日本全国の神社で行われています。
また11月23日は勤労感謝の日でもあります。
その日は「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」とされる国民の祝日です。
新嘗祭は、天皇がその年に収穫された米や作物を供え感謝し、自らも食する儀式です。
作物に対し感謝する行事は飛鳥時代から始まっており、戦前より祭日であったことより古くから大切にされてきた行事であることが分かります。
すべてが手作業であった時代、9月の稲刈りから米を俵に入れるまで2ヶ月の月日がかかり、新米をいただけるのはちょうど11月の新嘗祭の頃だったようです。
感謝を込めて、お歳暮を贈る

今年を締めくくる最後の月がやってきます。
12月は大掃除やお正月準備で大忙しですが、今年一年お世話になった方への感謝を込めてお歳暮を贈る時期でもあります。
お歳暮とは、一年間お世話になった方へ感謝の気持ちを込めて品物を送ることです。
贈る時期は、11月下旬から遅くとも12月20日頃までに贈ることが礼儀とされています。
- 相手の家族構成や何が好みかを考えて贈る。
- 食品はなるべく日持ちするものを選ぶ。日持ちしないものであればお正月前など家族が集まる頃に贈る。
- お互いが気を使わず負担にならない金額を目安に考える。
- お祝いではないため先方が喪中であっても贈ることができる。
- 受け取り日時を事前に確認するなど相手への配慮も大切。
- 毎年同じものを贈ることも楽しみのひとつに。

お中元の時期ですが、桃を贈ってくださる方がいます。
こちらも相手のことを思い、感謝の気持ちでいっぱいになります。
お歳暮など頂いた際は、こちらも感謝の気持ちを込めてお礼状を書きます。
お返しは基本的にはしなくていいようですが、寒中見舞いとして年明けに贈ることもあります。
また品物でなくとも仲のいい友達やお世話になった方に手紙などを送ることも、気持ちを伝えられることができて素敵ではないでしょうか。

おわりに
古くから大切な行事のひとつとして行われてきた新嘗祭。
自然の恩恵を受けていること、さまざまな人の手が加わり食事ができる有り難みなどを再確認できる日であると思います。
12月に入ると大掃除など、やらなければいけないことがたくさんあり慌ただしくなります。
11月中に贈り物を準備しておくと、慌てずにすむかもしれません。
お歳暮を贈るこの時期は、一年間お世話になった方への感謝をあらわすものであるため、心を込めて送りたいものです。
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