
朝晩は過ごしやすい気候となってきました。
お茶と暦を愉しむくらし
処暑とは?

暑さも峠を越し、朝夕は涼しくなる頃。
穀物が実る時期ですが、台風の到来に備えなければなりません。
秋の七草

9月中旬より「秋の七草」と言われる花たちが見頃を迎えます。
春の七草は食べて楽しむ一方、秋の七草は目で見て楽しみます。
7種類の「秋の七草」を、開花時期が早い順番にご紹介します。
- 撫子(4〜10月)・・・ピンクの可憐な花、撫でたくなるほどかわいらしいことに由来。
- 桔梗(6〜9月)・・・古くは朝顔と呼ばれる。現在では絶滅危惧種に指定されている。
- 葛(7〜9月)・・・下の方から開花し、周囲の木をつるで覆う。
- 萩(7〜9月)・・・古い株の根元の方から新芽が芽吹くことから「生え芽→はぎ」と呼ばれる。
- 女郎花(8〜9月)・・・黄色くつぶつぶした花が、昔女性がたべていた黄色の粟ご飯の「女飯→女郎花」が由来。
- 藤袴(8〜10月)・・・藤色で花弁が袴のような形をしていることが由来。現在、絶滅危惧種に指定されている。
- 尾花(8〜10月)・・・十五夜では収穫物と一緒に供えられる。
秋の七草は長ければ11月まで楽しむことができます。
旬をむかえる秋茄子

秋になると旬をむかえる茄子。
夏よりも旨みがぐっと詰まった秋茄子は、煮浸し・焼きなす・味噌炒めなどなど、さまざまな調理法で味わうことができます。
「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざがありますが、「嫁にはおいしい旬の食材はもったいない」という意味の反面、「種が少なく子供ができないといけない、体を冷やす」と大切に思う意味もこめられています。
茄子の他にも秋のはじめには、いわし・ぶどう・なし・無花果など、美味しい食材がどんどん出てくるので、秋の食材からは目が離せません。

にほんの暦とは?
暦という言葉はよく聞くのに、説明するとなると少し難しいですよね。日本の季節は春・夏・秋・冬とおおまかに4つに区切られています。暦とは、そのひとつの季節をさらに6分割にしたものを指します。(二十四節気とも呼ばれる)に
まとめ
9月になると秋の七草があちこちで咲き、散歩中、公園や庭園などでも目にすることができるでしょう。
意識して見渡すと、思いがけず秋の風情を楽しむことができるかもしれません。
また秋茄子は旬を迎え最も美味しくなるころ。
夏とは違う秋の食卓を囲み、「食欲の秋」を存分に楽しみたいものです。
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【白露】十五夜について 《 9月7日頃 》
白露に入り、朝晩は一気に涼しくなりましたね。朝のお散歩時間、草花に目をやると真珠のような粒が宿っていますよ。日本の暦を愉しむ白露とは?夜の間に冷え込んだ大気が「露」となり草花や木に朝露と
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