
寒さも峠を越え、自然界では少しずつ春に向かって動きはじめます。
日本の暦を愉しむ
立春とは?

暦の上では春となりました。旧暦における一年の始まりです。
八十八夜や二百十日は立春が起点となります。
初午詣ではお稲荷様へ

2月最初の午の日を「初午」と呼びます。
全国各地の稲荷神社へ参拝し、商売繁盛・開運・家内安全を祈願することを「初午詣」と言います。

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かつての日本の日にちは十二支が割り当てられていました。
立春を1年の始まりとしていたため、2月最初の午の日が「初午」となります。
縁起物のお礼「しるしの杉」が初午の日限定で授与されるところもあります。
全国3万社にものぼる稲荷社の総本宮、伏見稲荷大社が有名です。
2023年の「初午」は2月5日です。
春をつげる梅の花

一年の中でもっとも早く咲く梅は、「百花の魁」や「春告草」と呼ばれます。
紅白の美しい梅の花、ウグイスやメジロの姿がみられるのもこの時季の風物詩です。
「梅開早春」という言葉がありますが、「梅、早春に開く」と読みます。
しかし禅の世界では、「梅、早春を開く」と読みます。
「春が来たら梅が咲く」のではなく、「梅が咲くから春が来る」という考えです。
「人間もどう生きるかで人生が決まる」ということの教えではないでしょうか。

にほんの暦とは?
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おわりに
初午詣は奈良時代より伝わるもので、初午の日はもともと農作業が始まる日でした。
また1年の中で、最も運気が高まる日と言われています。
全国各地にある稲荷大社へ参拝に行かれるはいかがでしょうか。
そしてまだまだ風は冷たいですが、梅の花が開き春が来たとを感じることと思います。
梅まつりが行われる地域もあります。
美しい花と梅の香りを楽しめるのも、この時期ならではの楽しみです。
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