暦という言葉はよく聞くのに、説明するとなると少し難しいですよね。
日本の季節は春・夏・秋・冬とおおまかに4つに区切られています。
暦とは、そのひとつの季節をさらに6分割にしたものを指します。(二十四節気とも呼ばれる)
にほんの暦
暦は古くから農業を中心とする、にほんでの生活に役立ててきたもので、農作物を作るときの重要な指標となっています。
私たちが生活に取り入れている「食」「行事」や、日々感じ取っている「天候」「動植物」の変化。
それらを知ると、先人たちが伝えてきた日本の文化が見えてきます。

小さな変化に気づくとその季節の出来事をより印象深くしてくれ、日本での暮らしがより豊かになることと思います♪
春 [ 2〜4月 ]・春の行事

二十四節気 | 旬もの・動植物 |
【立春】 2/4~/18頃 旧暦における一年の始まり。春の気配が感じられるころ。 | ふきのとう・小松菜・わかさぎ・伊勢海老 梅・メジロ・うぐいす |
【雨水】 2/19~3/4頃 雪が溶け始め、降る雪が雨にかわるころ。 | 山うど・菜の花・いちご・はまぐり 桃・たんぽぽ・ネコヤナギ |
【啓蟄】 3/5~/19頃 冬ごもりしていた生き物が目覚めはじめるころ。 | わさび・あさり・せり カンヒザクラ |
【春分】 3/20~4/3頃 春本番。秋分と同じく昼と夜の長さがほぼ同じになるころ。 | 玉ねぎ・にら 桜・つくし |
【清明】 4/4~/19頃 すべてが生き生きとし、清らかにみえるころ。 | たけのこ・こごみ・春キャベツ すずらん・つばめ |
【穀雨】 4/20~5/4頃 めぐみの雨が畑を潤し、穀物の芽がでるころ。 | ふき・たらの芽・わかめ 牡丹・藤 |
▶︎【立春】 ▶︎【雨水】 ▶︎【啓蟄】 ▶︎【春分】 ▶︎【清明】 ▶︎【穀雨】
2/10 初午 2/8 針供養
3/3 桃の節句 3/13 十三詣 3/21 春の彼岸
5/2 八十八夜
夏 [ 5〜7月 ]・夏の行事

二十四節気 | 旬もの・動植物 |
【立夏】 5/5~5/19頃 爽やかな晴れた日が増えるころ。夏のはじまり。 | そら豆・らっきょう・新じゃが・真あじ あさがお・桐の花 |
【小満】 5/20~6/4頃 木々や虫たちが太陽の光をあびて満ちてくるころ。 | さやいげん・じゅんさい・さくらんぼ 紅花・ひなげし |
【芒種】 6/5~6/20頃 稲の植え付けが始まるころ。 | みょうが・びわ 紫陽花・ほたる |
【夏至】 6/21~7/6頃 夏本番。 一年で最も昼が長く、夜が短くなるころ。 | 新生姜・シソ・あゆ・たこ 夏椿・アヤメ |
【小暑】 7/7~/21頃 梅雨があけますます暑くなるころ。 暑中見舞いをだします。 | 鱧・スイカ・あわび 百日紅 |
【大暑】 7/22~8/6頃 最も暑さが厳しくなるころ。 | きゅうり・枝豆・とうもろこし 蝉 |
▶︎【立夏】 ▶︎【小満】 ▶︎【芒種】 ▶︎【夏至】 ▶︎【小暑】 ▶︎【大暑】
5/5 端午の節句 5/15 葵祭
6/1 衣替え 6/11 入梅 6/21 夏至 6/30 夏越の祓え
7/1 祇園祭・富士山山開き 7/7 七夕 7/10 ほおづき市 7/15 お中元 7/20 土用入り 7/23 土用の丑
8/1 八朔
秋 [ 8〜10月 ]・秋の行事

二十四節気 | 旬もの・動植物 |
【立秋】8/7~/22頃 少しずつ秋の気配が感じられるころ。 残暑見舞いにかわる。 | オクラ・冬瓜・かぼす ひまわり |
【処暑】8/23~9/6頃 暑さも峠を越し朝晩過ごしやすくなるころ。 台風に備える。 | なす・いわし・ぶどう・イチジク・梨 ムクゲ・葛の花 |
【白露】9/7~9/22頃 夜の冷え込んだ大気が梅雨となり朝の草花に露となり宿るころ。 | さんま・かぼちゃ・すだち 菊・萩・鈴虫 |
【秋分】9/23~10/6頃 春分と同じく、昼と夜の長さがほぼ同じになるころ。 秋の彼岸の時期。 | 松茸・舞茸・里芋・サバ 金木犀・彼岸花 |
【寒露】10/7~/22頃 夜に降りた露が冷たくなり秋が深まるころ。 | 栗・小豆・なめこ リンドウ |
【霜降】10/23~11/6頃 北国では霜が降り始めるころ。 紅葉の時期。 | 鮭・りんご・しめじ・人参 紅葉・イチョウ |
▶︎【立秋】 ▶︎【処暑】 ▶︎【白露】 ▶︎【秋分】 ▶︎【寒露】 ▶︎【霜降】
冬 [ 11〜1月 ]・冬の行事

二十四節気 | 旬もの・動植物 |
【立冬】 11/7~/21頃 道端にも木々の枯れ葉が落ち冬の寒さが到来するころ。 | 銀杏・ネギ・牡蠣 椿・水仙 |
【小雪】 11/22~12/6頃 雪が降り始め本格的な寒さがやってくるころ。 | ふぐ・ほうれん草・大豆 柊・ヤツデ |
【大雪】 12/7~12/21頃 冬本番。 山々は真っ白くまた平野にも雪が積もり動物が冬眠するころ。 新年に準備をはじめます。 | 白菜・大根・三つ葉・春菊・ひらめ 枇杷の花 |
【冬至】 12/22~1/4頃 一年で昼が最も短く、夜が長い日から始まる冬本番のころ。 | レンコン・柚子・黒豆 南天の実 |
【小寒】 1/5~/19頃 「寒の入り」と呼ばれ最も寒さが厳しくなるころ。 | 水菜・かぶ・しじみ・鱈 寒椿 |
【大寒】 1/20~2/3頃 一年で最も寒さが厳しいころ。冬が終わる。 | 真鯛・ぶり・ごぼう 鶴 |
▶︎【立冬】 ▶︎【小雪】 ▶︎【大雪】 ▶︎【冬至】 ▶︎【小寒】 ▶︎【大寒】
11/15 七五三 11/23 新嘗祭
12/8 針供養 12/13 事始め 12/20 お歳暮 12/22 冬至 12/31 大晦日
1/1 元日 1/2 書き初め 1/4 御用始め 1/7 人日の節句 1/11 鏡開き 1/15 小正月 1/24 初地蔵
2/3 節分
「この季節、知っている」と感じることの積み重ね。
暦は中国から伝わってきたものですが、日本でも大切に受け継がれています。
あまり難しいことは考えずに「暖かくなり桜が綺麗に咲いてきた」「そろそろ紅葉が綺麗になる季節」と感じるだけでも、心を動かされるものです。
感動することの積み重ねは少しずつ自分のものになり、自分の中で育てた感情は誰にも取られることはありません。
「私、この季節知っている。」と感じることが増える、それが歳を重ねるということのひとつなんだと思います。
日本の行事や食文化を取り入れることは私たちにとって、一番手軽なのに『一番贅沢なこと』かもしれません。
▼和の文化にご興味のある方は、ぜひご覧ください♪



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