
梅雨の真っ只中、気温が上がり本格的な夏がやってきます。
にほんの暦を愉しむ
夏至とは?

一年で昼間が最も長く、夜が最も短くなるころ。
この日を境に、太陽が出ている時間が短くなっていきます。
夏越の祓え

一年の折り返しにあたる6月30日。
この日を「夏越の祓え」と言います。
神社の境内に立てられた「茅の輪」をくぐり、半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願します。
また京都では厄除けとして、半透明の白い外郎生地に邪気を祓う小豆をのせた、三角形の餅菓子である「水無月」という和菓子が食べられてきました。
昔、氷は貴重品であったため、庶民は氷をかたどった菓子を食して暑気払いを行いました。
これが水無月のはじまりです。

毎年水無月を食べると、半年無事に過ごせたな。残りの半年も頑張ろう!と思います。

お中元を贈る

中元とはもともと先祖の霊を供養するもので、親類へお供え物を配る週間でした。
江戸時代より親類やお世話になった方へ贈り物をする習慣へと変化していきました。
一般的には7月上旬〜15日くらいまでを、お中元の時期としていますが、地域によっては8月の中旬までに行うこともあります。
贈り物をする際には、「事前に受け取れる日時や予定を確認する」「忙しくすぐに受け取れない方へは日持ちのするものを選ぶ」など相手の状況を考えて贈ると、より一層気持ちが伝わるのではないでしょうか。
持参する場合は正式には風呂敷に包んで持っていきますが、近年は紙袋で持参することもあります。
基本的にお中元を頂いてもお返しは必要ありませんが、お礼状は出した方がよいでしょう。
贈り物は包み方が異なります。 ・外のし 持参する場合/結婚や出産祝い(表書きがすぐに見える) ・内のし 郵送する場合/内祝い(控えめな印象)

まとめ
早いものでもう1年の折り返しの時期になりました。
無事に半年を過ごせたこと、残り半年の無病息災を願い健康に楽しく過ごせることを祈ります。
「その季節になると頂く和菓子」、というのも年に一度の楽しみとなり雅なものです。
もうすぐ7月となりますが、お世話になった方へお中元を贈り、感謝の気持ちをお伝えする時期でもあります。
さまざまな物事に感謝をし、振り返る期間として捉えるのもよいのかもしれません。
つづいての季節

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